2025.05.30

コインパーキング経営と月極駐車場経営を徹底比較!おすすめはどっち?

駐車場にはコインパーキングと月極駐車場の2種類があります。それぞれの駐車場経営について、さまざまな観点から比較、解説します。
監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石 泉
株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。
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コインパーキング経営と月極駐車場経営の比較一覧

駐車場には、コインパーキングと月極駐車場の2つがあり、それぞれの経営には異なる特徴があります。駐車場経営の特徴をお伝えする前に、2種類の駐車場について簡単にご紹介します。
コインパーキングとは、利用した時間分の料金を支払えば誰でも利用できる時間貸し駐車場のことです。繁華街や観光地、駅周辺など、一時的な駐車に活用されています。
一方、月極駐車場とは、利用者と1ヵ月単位で契約を結び、毎月一定の賃料をやりとりする駐車場のことです。長期間その駐車場を利用したい方からの需要があります。
以下は、コインパーキング経営と月極駐車場経営を比較した一覧表です。
コインパーキング経営と月極駐車場経営の比較一覧
比較項目 コインパーキング経営 月極駐車場経営
収益性 稼働率が高まるほど収益性が上がる 契約期間中は安定した収入を得られるが、空きが出れば収益が下がるリスクもある
初期費用 ・土地整備費
・設備費
・土地整備費
ランニングコスト ・運営管理費
・税金
・設備の修繕費
・電気代
・保険料
・運営管理費
・税金
・保険料
管理の手間 設備の点検・修繕を行う必要がある 設備が少ないため管理しやすい
利用中の車が停まっている駐車場

コインパーキング経営と月極駐車場経営の収益性の比較

立地や料金設定によっては月極駐車場より稼働率を高めやすいコインパーキングは、より収益性が高いといえます。そのため、上手に経営を行えば高収入となるケースがあります。
これに対して月極駐車場経営は、利用者との契約中は安定した収入を得られるのがメリットです。ただし、契約者がいなくなると収益が下がり、場合によっては無収入になるリスクもあります。
従って、駐車場経営で収益を最大化したい場合には、立地や状況を踏まえたうえでどちらの方法がより適しているかを検討するとよいでしょう。
●コインパーキング経営が向いている人はこちら
●月極駐車場経営が向いている人はこちら

コインパーキング経営と月極駐車場経営の初期費用の比較

駐車場経営における初期費用は、月極駐車場よりもコインパーキングのほうが高いことが一般的です。
コインパーキング経営では、土地整備費のほかに料金精算機やロック板などの設備投資も必要です。料金精算機は1台50万円~100万円程度、ロック板は1台10万円程度でしょう。(※1)
一方で、月極駐車場経営は土地整備にかかる費用が中心です。小・中規模のアスファルト舗装の場合、1㎡につき5,000円~7,000円程度が一般的です。(※1)場合によっては、防犯カメラや照明、看板を設置する必要があります。
どちらの方法にも共通して、土地に建物が建っているケースでは、建物の解体費も発生することを把握しておきましょう。
ラインで車室が区切られた駐車場

コインパーキング経営と月極駐車場経営のランニングコストの比較

コインパーキング経営と月極駐車場経営のどちらにも発生するランニングコストは、主に運営管理費、税金、保険料の3つです。
コインパーキング経営では前述の3つに加えて、設備の修繕費や電気代が発生するため、ランニングコストが高くなりやすいといえます。
ただし、一括借り上げ方式の場合、コインパーキングか月極駐車場かを問わず、運営や管理、修繕にかかる費用は駐車場の運営・管理会社の負担です。
三井のリパークでも、一括借り上げ方式での駐車場経営を承っています。運営にかかる費用だけでなく、初期費用も三井のリパークが負担します。(※2)ぜひ一度ご相談ください。
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ロック板が設置されたコインパーキング

コインパーキング経営と月極駐車場経営の管理の手間の比較

前提として、駐車場の運営・管理会社に運営管理業務を委託することで、駐車場経営の手間が軽減されます。
自分自身で経営する場合、コインパーキング経営では、精算機やロック板をはじめとした設備の点検を実施し、状況に応じたメンテナンスをしなければなりません。設備の不具合は利用者とのトラブルに発展する恐れがあるため、土地オーナーによる定期的なメンテナンスが重要です。
月極駐車場で、照明やフェンスなどを設置している場合も点検を行います。
また、どちらの方法でも利用者に気持ちよく使用してもらえるよう、清掃は怠らないようにしましょう。
ゲートと精算機が設置されているコインパーキングの入り口

コインパーキングと月極駐車場、どっちに向いている?

コインパーキング経営と月極駐車場経営のどちらに向いているかは、所有している土地の条件によって異なります。適切な方法で駐車場経営を行わないと、期待していた収益につながらない場合があるので、以下の表と所有する土地を照らし合わせて検討してみましょう。
コインパーキング経営と月極駐車場経営に向いている人の比較
コインパーキング経営に向いている人 月極駐車場経営に向いている人
・商業施設付近や観光地に土地を所有している人
・駅周辺に土地を所有している人
・マンションや住宅街付近に土地を所有している人
・オフィスビル周辺に土地を所有している人

コインパーキング経営に向いている人

コインパーキング経営に向いているのは、商業施設や観光地、駅付近の土地を所有している人です。コインパーキングは、上記のように一時的な駐車のニーズがある場所で需要が高まりやすい傾向があります。
ただし、このような場所で駐車場経営を行う際は、適切な料金設定が重要です。周辺に競合となる駐車場はあるか、料金はいくらで設定されているか、事前にリサーチをするとよいでしょう。
駐車場経営が初めてでノウハウがない方は、土地活用のプロに依頼するのが安心です。三井のリパークではそれぞれのお客さまに合った駐車場経営方法をご提案のうえ、サポートいたします。
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月極駐車場経営に向いている人

月極駐車場経営に向いているのは、マンションや住宅街、オフィスビル周辺の土地を所有している人です。月極駐車場は、長期的に継続して利用する人が多い場所で需要が高まります。たとえば、マンションの駐車場が満車で空きがない場合や、一戸建て住宅で駐車スペースが足りない場合などに利用されます。こうした需要が見込める場所に土地を所有している場合、月極駐車場の経営を検討するのもよいでしょう。ただし、そのためには競合となる周辺の月極駐車場に関する情報を把握することが大切です。
なお、土地によっても向き不向きがあります。駐車場は、狭小地や変形地といった不整形地でも経営しやすいのが特徴です。そのなかでもコインパーキングは、一時的な利用なので、立地やアクセスのよさが求められます。一方で月極駐車場は長い期間継続して駐車するため、入出庫しやすい形状のほうがより好まれるでしょう。
数字が割り振られた月極駐車場

コインパーキング(月極駐車場)経営を失敗しないためにしっかり比較しよう!

コインパーキング経営と月極駐車場経営では、それぞれ収益性や管理の手間など異なる点があります。また、所有している土地によってどちらの経営形態が向いているのかも違いがあります。
駐車場経営を始める際は、所有している土地と周辺の状況を踏まえてどちらの方法で経営をするか慎重に見極めることが大切です。
また、駐車場経営を成功させるためには、駐車場経営に関する知識を身に付けることが必要です。しかし、駐車場経営を専門とする運営会社に依頼すれば、知識がなくても始めることができ、収益を得られる可能性があります。
三井のリパークでは、一括借り上げ方式での駐車場経営を承っています。立地の調査や周辺のニーズ分析、プランの提案、運営まで対応しているため、初めての駐車場経営でも安心です。また、機器や設備、運営管理に関する費用もかからず、毎月一定の賃料を得られるので収益性も安定しています。(※2)
さらに、三井不動産グループのネットワークを生かして、駐車場経営後の土地活用までオーナーさまの要望に沿ったサービスの提案が可能です。リパークの土地活用相談は24時間年中無休で承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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住宅街のパーキングの模型

コインパーキング経営に関するよくある質問

ここからは、コインパーキング経営に関してよくある質問に答えていきます。

コインパーキング経営の会社の選び方は?

コインパーキング経営を委託する際は、トラブルに関する対応力があるか、実績や知識があり信頼できる会社であるかなどを見極めるとよいでしょう。
三井のリパークでは、トラブル対応を含む運営管理の代行をしており、立地や周辺環境、ご要望によって柔軟な提案が可能です。ぜひ一度ご相談ください。

コインパーキング経営のデメリットは?

コインパーキングを含む駐車場経営のデメリットは、税金の対策がしにくいことです。
マンションやアパートが建っている住宅用地には軽減措置が適用され、固定資産税や都市計画税の負担が減ります。しかし、駐車場経営では軽減措置が適用されないため、マンション・アパート経営などの賃貸住宅経営と比較すると税金の負担が大きくなります。
●駐車場経営にかかる固定資産税についてはこちら

コインパーキング経営で失敗しないためには?

経営計画をきちんと立てていない状態でコインパーキング経営を始めてしまうと、失敗のリスクが高くなります。競合分析ができていない、立地に対して適切な料金設定ができていない、経営にかかる費用を計算できていないなどの要因があります。
コインパーキング経営を始める前に、事前準備をしっかりと行い、最低限の知識を身に付けておくことが大切です。

コインパーキング経営と月極駐車場経営はどっちのほうがコストが安い?

コインパーキング経営と月極駐車場経営では、月極駐車場経営のほうが初期費用やランニングコストを抑えられます。コインパーキング経営では、設備の設置や修繕に費用がかかるためです。ただし、駐車場経営を始める際は、かかる費用だけでなく、立地や状況を踏まえてどちらの方法がよいか検討しましょう。
三井のリパークでは、オーナーさまのご状況に合わせた経営方法をご提案しております。お気軽にご相談ください。
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※1 費用はあくまで目安です。条件などにより変動する場合があります。業者によって異なりますので、ご注意ください。
※2 立地等によってはお受けできない場合もございます。また、建物解体、アスファルト舗装、外構、固定資産税などの租税公課や町内会費はオーナーさまのご負担となります。
駐車場経営
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※立地等によってはお受けできない場合もございます。 ※建物解体、アスファルト舗装、外溝、固定資産税などの租税公課や町内会費はオーナーさま(土地所有者様)のご負担となります。
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