空き駐車場を有効活用しよう!
駐車場を持っている方のなかには、「駐車場に空きがあるけれど、どうやって活用したらよいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
空き駐車場を有効に活用せず放置してしまうと、不審者の侵入を招いたり、駐車場がゴミのたまり場となったりするなど、周辺の治安が悪くなるリスクがあります。その結果、近隣住民との関係性が悪化してしまう恐れもあるため、放置している駐車場がある場合は、有効活用するのがおすすめです。そこで今回は、空き駐車場をどう活用したらよいか分からない方に向けて、駐車場の有効活用方法や、活用する際の注意点について詳しく説明します。
駐車場の有効活用方法8選を一覧で比較
空き駐車場を活用する方法はさまざまですが、この記事ではそのなかから8つの方法をご紹介します。具体的な活用方法は以下の通りです。
空き駐車場の活用方法 |
概要 |
月極駐車場 |
1ヵ月単位で契約し、毎月一定の賃料を受け取る駐車場 |
コインパーキング |
利用者が契約なしに利用できる、時間貸し駐車場 |
駐車場シェアサービス |
空き駐車場を、インターネットを通じて貸し出すサービス |
キッチンカー |
空き駐車場を、キッチンカーの出店者に貸し出すこと |
イベント会場 |
空き駐車場を、イベント会場の主催者に貸し出すこと |
シェアサイクリングの設置 |
複数の拠点から、自由に自転車の貸し借りができるサービス |
自動販売機の設置 |
駐車場のデッドスペースに自動販売機を設置する方法 |
カーシェア |
駐車場のステーションから、車の貸し借りができるサービス |
数ある空き駐車場の活用方法のなかから、自分に適した活用方法を見つけるには、それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。ここからは、8つの活用方法を「運用方法を変更する方法」「外部に貸し出す方法」「一部の空きスペースを活用する方法」の3つに分類し、それぞれについて詳しく説明していきます。
【空き駐車場の有効活用方法】運用方法を変更する場合
空き駐車場の、運用方法を変更して有効活用する方法は以下の通りです。
・月極駐車場
・コインパーキング
駐車場の環境やオーナーさまによって適した経営方法は異なります。そのため、既に駐車場経営をしている方でも、契約形態や運用方法を変えるなどの工夫をすることで、より高い収益を得られる可能性があります。
月極駐車場
月極駐車場とは、貸主と利用者が1ヵ月単位で契約し、毎月一定の賃料を受け取る駐車場のことをいいます。月極駐車場は、機械の導入が不要で初心者でも手軽に始めやすい点や、契約者が決まれば安定した収入を得られる点がメリットです。
たとえば、現在経営しているコインパーキングがうまく稼働していない場合に、駐車場の空きスペースを月極駐車場として貸し出すことで、別の潜在ニーズを引き出せる可能性があります。住宅地以外にも、駐車場近くのオフィスや店舗で働いており、定期的に車を利用する方は多くいます。車でオフィスや店舗に通勤する人に契約してもらえれば、月極駐車場としての収益を確保できるでしょう。さらに、経営しているコインパーキングの稼働率が低い場合は、一部を月極駐車場に変えてみるのもおすすめです。
コインパーキング
コインパーキングとは、利用者が空いているスペースに駐車し、駐車時間に応じて料金を支払う、時間貸し駐車場のことです。もともと駐車場経営を行っているのであれば、駐車場運営会社に委託することで、比較的初心者でも始めやすい運営形態といえるでしょう。たとえば、月極駐車場経営を行っている方で、スペースに空きがある場合は、立地にも左右されますが、一部をコインパーキングとして貸し出すことで収益が見込める可能性があります。
三井のリパークでは、土地や周辺環境の分析はもちろん、コインパーキングと月極駐車場を組み合わせる運営方法など、お客さまにとって最適な駐車場経営をご提案します。「空き駐車場を有効活用したい」「駐車場の運営方法について不安がある」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
●月極駐車場の空き部分をコインパーキングとして有効活用した事例は
こちら
【空き駐車場の有効活用方法】外部に貸し出す場合
空き駐車場のスペースを外部に貸し出して、有効活用する方法は以下の通りです。
・駐車場シェアサービス
・キッチンカー
・イベント会場
それぞれについて詳しくご紹介します。
駐車場シェアサービス
駐車場シェアサービスとは、空いている駐車スペースを、インターネットを通じて利用希望者に事前予約してもらったうえで貸し出すことです。駐車場シェアサービスでは、スペースを日付単位で貸し出すことや、車1台分や二輪車1台分のように限られた空きスペースでも貸し出しが可能です。
三井のリパークでは、駐車場シェアサービス「toppi!」を提供しています。駐車場経営で培ったノウハウを生かし、駐車場シェアサービスの利用にあたって万が一利用者とトラブルが起きた際にも、万全の体制で対応します。空いている駐車場の活用方法を探している方は、ぜひご利用ください。
キッチンカー
空き駐車場のスペースを、キッチンカーの出店者に貸し出すことも有効活用方法の1つです。近年、キッチンカーの需要は拡大しており、それに伴って車を停められる場所を求める出店者が増加しています。また、キッチンカー出店者への貸し出しは、設備の導入による初期費用がかからないことに加えて、利用者が見つかればすぐに収益化できるというメリットもあります。キッチンカーの出店に適した、人通りが多い住宅街やオフィス街の空き駐車場を所有している方は、有効活用方法の1つとして検討してみましょう。
イベント会場
駐車場の稼働していないスペースが広い場合は、空きスペースをイベント会場として貸し出すこともおすすめです。レジャー施設や海の近くの駐車場など、季節によって稼働率が異なる駐車場を所有している場合、オフシーズンの広い空き駐車場の活用方法に困る方もいるのではないでしょうか?そのような方は、オフシーズンの期間のみイベント会場として空きスペースを貸し出すことで、駐車場を有効活用できるでしょう。
【空き駐車場の有効活用方法】デッドスペースがある場合
駐車場を所有している方のなかには、ある程度は車で埋まっているけれど、「この狭いデッドスペースをどうか有効活用したい」と考えている方もいるのではないでしょうか?ここでは、駐車場の一部の小さい空きスペースを有効活用する方法をご紹介します。具体的な活用方法は以下の通りです。
・シェアサイクリングの設置
・自動販売機の設置
・カーシェア
それぞれについて、詳しくご紹介していきます。
シェアサイクリングの設置
シェアサイクリングとは、複数の場所に設置された自転車の貸し出しや返却拠点(サイクルポート)から、自由に自転車が借りられるサービスです。人通りが多い立地にある駐車場や、入居者の多いマンション、商業施設の駐車場など、自転車の需要が高いと見込まれる立地にある駐車場オーナーにはシェアサイクリングの活用方法がおすすめです。しかし、契約する会社によっては、初期費用や運用コストが高くなる可能性もあるため、注意しましょう。
自動販売機の設置
自動販売機は、限られた狭いスペースでも設置可能なため、既存の駐車スペースをつぶすことなく、収益が得られます。特に、公園の近くの駐車場やオフィス街の駐車場など、不特定多数が訪れる場所は自動販売機の需要も高い傾向にあります。そのため、自動販売機の設置は、駐車場の限られたスペースの活用を希望するオーナーにとっておすすめの活用方法といえるでしょう。
三井不動産グループでは、駐車場経営以外の土地活用も幅広くサポートしています。特に、三井不動産リアルティが提供している「ALZO」は、お客さまの所有する土地や要望に合わせて、適切なプランをご提案します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
●土地活用サービス「ALZO」のお問い合わせは
こちら
カーシェア
カーシェアは、限られたスペースでも設置可能な駐車場の有効活用方法です。既に駐車場経営をしている場合、カーシェアのためのスペースを増設することなく運営できるので、初期費用をかけずに収益を得られる可能性があります。特に、車での移動が多いファミリー層が集まっている住宅街は、カーシェアを設置するのに最適な場所だといえるでしょう。
三井のカーシェアーズでは、首都圏の三井のリパークを中心にカーシェアサービスを展開しています。出勤や外出用など、車が必要になったら24時間いつでもインターネットで予約し、利用できます。コンパクトカーからSUV、プレミアムカーまで選べる車も幅広いので、車が必要な方はもちろん、気分転換に別の車に乗りたい方も、ぜひ一度ご利用ください。
空き駐車場を有効活用する際の注意点
ここまで駐車場の有効活用方法について解説してきましたが、実際に活用する際にはさまざまな点に注意する必要があります。空き駐車場を有効活用する際の注意点は以下の通りです。
・ニーズの変化に気を付ける
・法規制を守る
それぞれについて詳しく見ていきます。
ニーズの変化に気を付ける
土地活用につながりそうな新しいサービスが出たり、駐車場の周辺環境が変化したりすると、利用者のニーズも変化するため注意しましょう。今回ご紹介した駐車場シェアサービスやシェアサイクリングは、従来の土地活用にはなかった方法です。こういった新しいサービスが誕生すると、以前からのサービスを利用する人が減る恐れがあります。そのため、常に「求められているものは何か」を見極めるのが、安定した収益を得るコツだといえるでしょう。
法規制を守る
空き駐車場を貸し出したり、新たに機械を設置したりする際には、国や自治体によって定められた法律を守らなければなりません。駐車場に関する法律としては、駐車場の建設基準や料金設定、運用ルールなどがありますが、これらに反すると、注意や罰金、最悪の場合は営業停止になることもあるため、必ず確認しましょう。ささいなことでも不安な点がある場合は、自治体や専門家に依頼し、相談しながら進めていくことがポイントです。
空き駐車場がある場合には、有効活用をしよう!
ここまで駐車場の有効活用方法についてご紹介してきました。空き駐車場を放置したままにしていると、さまざまなリスクにつながるほか、金銭的負担が大きくなる可能性があります。そのため、空き駐車場を所有している方は、上記でご紹介した方法を参考に、有効活用するのがおすすめです。
三井のリパークでは、土地の活用方法の1つである駐車場経営について、立地の調査から周辺のニーズ分析、運営や管理まで対応しています。ご提案する駐車場は土地や周辺環境に合わせることはもちろん、たとえばコインパーキングと月極駐車場を組み合わせるといった、お客さまにとって最適なプランをご提案します。土地活用に関する不安や、駐車場や駐車場経営のご相談などがある方は、三井のリパークへお気軽にお問い合わせください。(※1) さらに、三井不動産グループは土地の有効活用を幅広くサポートしています。ぜひ、お気軽にお申し込みください。
●土地活用サービス「ALZO」のお問い合わせは
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※1 立地等によってはお受けできない場合もございます。また、建物解体、アスファルト舗装、外構、固定資産税などの租税公課や町内会費はオーナーさまのご負担となります。