2023.12.01

コインパーキングの仕組みとは?種類や特徴、よくあるトラブルと駐車場経営のメリットなどを解説

コインパーキングには複数の種類があり、それぞれ異なった仕組みをしています。コインパーキングの種類や仕組み、経営方法などをご紹介します。
監修者:ファイナンシャル・プランナー 大石 泉
株式会社NIE.Eカレッジ代表取締役。CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を保有。住宅情報メディアの企画・編集などを経て独立し、現在ではライフプランやキャリアデザイン、資産形成等の研修や講座、個別コンサルティングを行っている。
https://www.izumi-ohishi.co.jp/profile.html

コインパーキングの仕組みとは?

コインパーキングとは、利用者が空いている駐車スペースに駐車し、利用した時間分の料金を支払う誰でも自由に利用できる駐車場で、「時間貸駐車場」と呼ばれることもあります。コインパーキングは、繁華街や駅周辺、住宅街など多様な場所に設営でき、変形地や狭い土地でも経営可能なため、人気の土地活用方法の1つです。
コインパーキングにはいくつかの種類があり、それぞれ仕組みや特徴が異なるため経営の際にはよく理解しておくことが必要です。今回は、コインパーキングの種類ごとの仕組みや利用方法、特徴と併せて、経営の際に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
コインパーキング

コインパーキングの種類と仕組みや特徴

コインパーキングの主な型式の種類は以下の通りです。
・ロック式
・ゲート式
・ロックレス式
・前払い式
これらは、種類によって仕組みや使い方、経営時の注意点などが異なります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ロック式

ロック式コインパーキングは、車を停めるとセンサーが察知し、ロック板が上昇、課金が開始するという仕組みで、4種類あるコインパーキングのなかで最も使用されています。利用を終了するときは、出庫時に車室の番号を入力し精算機で駐車料金を支払うことでロック装置が解除されます。
ロック式コインパーキングの経営メリットは、ロック板の上昇により車の出庫ができなくなるため、不正駐車を防止できることです。一方、機械の導入費がかかるというデメリットに注意しましょう。
ロック式コインパーキング

ゲート式

ゲート式コインパーキングは比較的敷地が広いことが多く、ロック板もないため利用者が駐車しやすいことが特長です。利用者は、入庫ゲートで発券された駐車券を受け取るとゲートが上がって入庫が可能になり、利用を終了するときは出庫ゲートの精算機で料金を支払います。精算が完了するとゲートが上がり、出庫できるという仕組みです。
ゲート式コインパーキングを経営するメリットは、料金を支払わなければゲートが開かないため、料金の不払いを防ぐことができる点です。一方で、駐車券の発券機やゲートなどの機械導入費が発生する点がデメリットとして挙げられます。
ゲート式コインパーキング

ロックレス式

ロックレス式コインパーキングは、ロック装置がない、ここ数年で増加している比較的新しいコインパーキングの方式です。駐車スペースにナンバー認証カメラやセンサーが設置され、車両のナンバーを検知することで管理されています。精算は、出庫時に精算機に車室番号を入力し、提示された金額を支払うことで完了です。
ロックレス式コインパーキングを経営するメリットは、ロック装置がないため、機械の導入や故障時のメンテナンスにかかる費用が少ないことが挙げられます。ただし、ゲートやロック装置がない分、ほかの方式のコインパーキングと比較して不正駐車が起こるリスクが高いことに注意が必要です。そのため、経営を検討する場合には、不正駐車を未然に防ぐために防犯カメラの設置や管理システムを強化するなどの対策をとるとよいでしょう。

前払い式

前払い式コインパーキングは、事前に想定利用時間の駐車料金を支払う仕組み事前です。利用者は車両ナンバーと利用時間を入力し、チケット購入後、車のフロントガラスから見えるようにダッシュボードの上に置きます。12時間や24時間ごとの長時間で料金が設定されている場合が多く、一度チケットを発券すると、その時間内であれば自由に車を入出庫することが可能です。
前払い式コインパーキングの経営メリットは、料金が前払いであるため、料金不払いのリスクが低いことです。しかし、センサー式の機器は設置されていないため、不正駐車のリスクが高いというデメリットがあります。経営する際には、管理を取り締まる、見回りを徹底するなどの対策を行いましょう。
ロックレス式コインパーキング

コインパーキング経営の主な仕組みとは?

ここからは、コインパーキングを経営する際に知っておきたい知識についてご紹介します。これからコインパーキングの経営を始める方や、空き地の土地活用でコインパーキング経営を検討している方は把握しておきましょう。

経営方法

コインパーキングの経営には、自己管理方式、管理委託方式、一括借り上げ方式(サブリース)の3つの種類があります。
自己管理方式は、コインパーキングの運営に関する全てのことをオーナー自身で行う方式です。この方式は収益が全てオーナーのもとに入るため、収益性は高いですが、運営から管理まで多くの手間がかかり、経営知識も必要になります。
管理委託方式は、管理業務を専門の管理会社に委託する経営方式です。この場合、管理会社に委託料を支払う必要がありますが、経営の主体は土地のオーナー自身となります。
一括借り上げ方式は、所有している土地をコインパーキングの運営会社に貸し、運営会社から毎月賃料を受け取る方式です。土地の所有者は土地を貸すだけであり、経営に関することは全てコインパーキングの運営会社が行うため、経営の知識がない方も安心してコインパーキング経営ができます。
三井のリパークでは、一括借り上げ方式でのコインパーキング経営を提案しています。ぜひご活用ください。
●コインパーキング経営の方法やメリットに関する記事はこちら
●駐車場経営を失敗しない方法とポイントに関する記事はこちら
●駐車場経営・土地活用に関する相談・お問い合わせはこちら
パーキングのイメージ

経営にかかる初期費用

コインパーキング経営にかかる主な費用は、土地整備費と設備費です。設備費には、ロック板や精算機、看板にかかる費用などが含まれます。コインパーキング経営では新たに建物を建設したり、高額な設備の準備が必要になったりしないため、ほかの土地活用の方法と比べ、費用を抑えて土地活用を始めることが可能です。
●駐車場経営の初期費用に関する記事はこちら

コインパーキング経営のメリット

ここからは、コインパーキング経営をするメリットをご紹介します。

初期費用が安い

上記にもあるように、コインパーキング経営は初期費用を抑えて始められる土地活用の方法です。この理由として、賃貸住宅経営や介護施設経営などで必要になる、大きな建物の建設費がかからないことが挙げられます。
さらに、三井のリパークの一括借り上げ方式でのサービスを利用すれば、機器費用・設置費用・管理費用が全て0円で始められます。※1

狭小地や変形地を活用できる

車を停めることができれば、小さなスペースであっても土地を駐車場として活用できる可能性があります。土地が狭いだけでなく、変形地のためにほかの方法で土地活用が難しい場合でも、コインパーキング経営であれば、所有している土地を最大限に収益化できるかもしれません。
狭小駐車場

すぐに始められる・やめられる

コインパーキング運営は、必要設備が少なくすぐに始められるため、今すぐに土地活用や収益化したい方におすすめです。また、ほかの方法へ転用したくなった場合でも、設備の解体費用が安く、すぐに更地に戻せるため比較的簡単にやめられます。そのため、「やっぱり土地を売却したい」という方もスムーズに売却のステップに進めるでしょう。
ただし駐車場運営会社や管理会社に委託した場合、定められた契約期間があり、基本的に期間内にやめることはできないため、事前に契約内容を確認しておくことが大切です。
また、コインパーキング経営は初心者にも比較的始めやすい土地活用の方法ではありますが、事業である限りきちんとしたマーケティングやニーズの把握は必要です。そのため、納得のいく結果を出すためには信頼できる運営会社を選びましょう。

コインパーキング利用時のよくあるトラブル

ここからは、コインパーキング利用の際によくあるトラブルをご紹介します。しっかりと把握し、コインパーキング利用時に発生するトラブルを防止しましょう。

最大料金の誤認識

最大料金の金額は、長時間の駐車が予測される利用者が重視するポイントでしょう。たとえば、1時間300円、24時間最大料金1,500円のコインパーキングの場合、2時間なら600円、4時間なら駐車料金は1,200円です。このコインパーキングに6時間駐車した場合、通常の計算通りであれば料金は1,800円ですが、最大料金が24時間1,500円なので、6時間駐車しても料金は1,500円となります。※2 最大料金が設定されているコインパーキングは、指定の時間内であれば最大料金以上の請求になることはありません。
ただし、最大料金は繰り返し適用されないケースに注意が必要です。たとえば、上記の駐車場の場合、48時間で3,000円になるわけではありません。繰り返し適用されない場合、24時間以降は再び1時間ごとに300円が加算されるため、48時間で8,700円となります。(1,500円 + 300円 × 24時間)最大料金は認識の相違により、トラブルに発展するケースがあるため、利用者に誤解を招かないよう分かりやすい表記を心がけましょう。
コインパーキングの看板

駐車券の取り扱い

コインパーキング利用時に起こるトラブルの1つが駐車券の紛失です。駐車券は、出庫時に必要となるもので、紛失したり折り曲げてしまい機械で読み取れなかったりした場合には出庫できません。利用者が駐車券を紛失した際には、再発行のために利用料金とは別で手数料を請求するといった対応が必要です。
駐車券を受け取る手元

ロック板が下がっていない状態での出庫

機器の故障により精算をしてもロック板が下がらないことや、空車であるにもかかわらずロック板が上がったままの状態になってしまうことがあります。ロック板が下がっていない状態で車を動かすと、車の故障の原因になりかねません。
こういったトラブルが起こった場合、自己管理方式ではオーナー自身が全てトラブル対応をする必要がありますが、一括管理方式であれば運営会社が対応します。三井のリパークなら、24時間・365日故障やトラブルに対応する「リパークコールセンター」があるため利用者との直接的なトラブル対応もなく安心です。

コインパーキングの仕組みを理解して経営を始めよう!

ここまで、コインパーキングの種類やそれぞれの仕組み、コインパーキング経営に関する基礎知識についてお伝えしてきました。コインパーキング経営を検討している方は、まず仕組みや特徴について理解することが大切です。
コインパーキング経営は、少ない初期費用と短い準備期間で土地活用ができます。「コインパーキング経営をトラブルなく行えるか心配」「知識がなくて不安」という方も、運営にかかる設備費や管理費が不要な専門の運営会社による一括借り上げ方式であれば気軽に始められます。また、毎月決まった額が運営会社から支払われるため、安定した収入も得られるでしょう。
三井のリパークでは、一括借り上げ方式でのコインパーキング経営のご相談を承っています。三井不動産グループの一員であるため、その総合力を生かしてコインパーキング経営後の土地活用方法についても柔軟にご対応可能です。24時間365日コールセンターが対応しており、万が一のトラブルの際も安心です。土地活用にお困りの方、コインパーキング経営を検討中の方はぜひお気軽にご相談、お問い合わせくださいね。※1
●駐車場経営・土地活用に関する相談・お問い合わせはこちら
※1 立地等によってはお受けできない場合もございます。また、建物解体、アスファルト舗装、外構、固定資産税などの租税公課や町内会費はオーナーさまのご負担となります。
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※立地等によってはお受けできない場合もございます。 ※建物解体、アスファルト舗装、外溝、固定資産税などの租税公課や町内会費はオーナーさま(土地所有者様)のご負担となります。
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